巨人阿部慎之助捕手（２９）が１４日、川崎市のジャイアンツ球場で行ってきた国内自主トレを打ち上げた。リーグ連覇を決めた１０月１０日のヤクルト戦で右肩を痛めた。診断は関節挫傷だったが、直後に脱臼していた。選出が確実な来年３月のＷＢＣ出場を目指し、連日、球場一番乗りでリハビリを行ってきた。チームは１６日にハワイＶ旅行に出発するが「ホテルでウエート、ランニングを続けます」と無休で調整を続ける。
誰もいない球場で、日課となった阿部のキャッチボール。真下にたたきつけることからスタートし、約３０メートルの全力投球にまで伸びてきた。「順調にきていて、怖さもだいぶ取れてきました」と右肩をさすった。驚異の回復は地道な努力の成果。「でもこれから上げていくのが大変。寒いですしね」と浮かれる様子もなかった。
今オフ、所用がない限り１日も休まず練習している。Ｖ旅行のハワイでも同じ。温暖な地で積極的に体を動かす。「家族サービスもしないと。忙しいですよ」。復帰戦はサムライジャパンで。春の大目標に向け、ペースを上げていく。【宮下敬至】
［2008年12月15日8時54分 紙面から］日刊スポーツ
トレーニングしないと不安でしょうしね
